Solidarityとは
今回は当社の理念life、 liberty、 solidarityですが、最後を締めるSolidarity(連帯)について案内したいと思います。「連帯」とは、ある目的を持って集まった人たちが、共に責任を持ち、助け合うことを指します。例えば、地域や会社のメンバーで協力してプロジェクトを進める時、みんなで支え合うことで成功を目指すのが「連帯」です。
「連帯」を理解するには、哲学者リチャード・ローティの著書「偶然性・アイロニー・連帯」がヒントを与えてくれます。 偶然性とは、「人は生まれ育った環境、 経験といった偶然により、 異なった価値観やライフスタイルをもつ」ということです。次のアイロニーとは、 「価値観やライフスタイルを統一すること」には批判せよとの主張です。最後の連帯とは 「他者への残酷さに対する感性を想像力によって拡張することで達成されるべき」としていることです。Communityのなかで差別されていくことは残酷であるとも言えます。すなわち、連帯のためには、異なった価値観やライフスタイルを許容することが必要であるとしています。ところで、人間には普遍的な10種類(権力、成功、享楽、刺激、自律、普遍、善意、伝統、適応、安全)の基本的価値観があるとされています。なるほど、権力欲や成功欲などは人によって大きく異なるし、他の8項目も人によって大きな幅がありそうです。まず、これらを認めることが「連帯」するための要件になります。
経済学者であった宇沢弘文は、社会的共通資本を「一つの国ないし特定の地域に住むすべての人々が、ゆたかな経済生活を営み、すぐれた文化を展開し、人間的に魅力ある社会を持続的、安定的に維持することを可能にするような自然環境や社会装置である」と定義しました。ノーマライゼーションを実現していくには社会的共通資源が必要です。この実現のためには、行政の役割も重要ですが、ソーシャル・キャピタルという、「信頼」「規範」「ネットワーク」という人間と人間の間で生み出される資源も必要です。それには、life(命、生活、人生)、 liberty(自由)、 and solidarity(連帯)をお互いに大事にしていこうという一人ひとりの心構えも求められていると思われます。
