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Libertyとは

今回は当社の理念の一つ liberty(自由)について案内したいと思います。自由といえば、自分の好き嫌いや損得で発言したり、行動したりすることであると思っている人もいるかもしれませんが、それは正しくはありません。というのは、その考え方では自分と他人の自由とが両立しないからです。

 

Libertyについて明確について書かれているのは、1859年に刊行されたジョン・スチュアート・ミルの「自由論」です。わが国では明治の初めに翻訳され、日本人にも多大な影響を与えてきたとされています。ミルは当時、多数派の人々によって作られた世論や慣習によって、少数派の人々が抑圧されるという問題を。ミルは行為の自由も、意見の自由と同じ理由によって守られなければならないと主張し、人々は世論や慣習に従って行為するだけでは、自分の能力を発展させることはできないと述べました。言い換えれば、世論や慣習に流されることなく、しっかりと自分で考え個性を発揮して行為する人物が自分の能力を発展させるとともに、社会の進歩にも貢献することができると思ったのです。それではどのようにすれば、自由を享受することが可能になるのでしょうか。筆者は人々はやりたいこと、得意なことで、他人にも利益を与えられるテーマを選択し、行動し、やり続けることが、自分の人生を豊かなものにすることができると考えます。

 

病気や障害をもった利用者さんは、少数派であり立場も強くありません。そして、入院や入所することによって自由を失うことも多いという事実があります。一方、スタッフもヘルスケアの仕組みにパーツとして組み込まれていることが多く、自分が行いたい支援ができないでいる場合も少なからずあると思います。短期的には仕事の効率や質が上がっていることもあるとは思いますが、今のように転倒させないことが最も優先せざるをえないと、利用者さんの運動能力や認知能力の低下を引き起こしてしまいます。さらに、長期的には利用者さんの自由を制限することが多いと、利用者さんの幸福には貢献できていないことを感じ、スタッフも自己肯定感が持てないことも多いように思います。 

 

さて、現在のヘルスケアの対象となる多くの利用者さんは、投薬や手術で完治を望むことのできない生活習慣病, 変性疾患, 精神疾患や障害をもっています。慢性疾患や障害をもっていても、本人に自由が与えられれば、あれこれ試行錯誤しながら自分の課題も克服していくこともできますし、少しずつでも成長していくことができます。そして、スタッフにも権限移譲という自由を与えられることが、さまざまな視点から利用者さんにもよりよく生きる道を提供する機会を保障することになると思われます。

 

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投稿日:2026年02月06日